万博記念公園自然文化園へ
- Kentaro Murakami
- 2025年11月20日
- 読了時間: 2分


20数年,研究調査でお世話になっている万博記念公園へ今年も。
今年は久しぶりにフロラ調査をしたけれども,思っていたより苦労した。
過去に見つかっていて,最近,見ていないなというものを探すのが難しい。
見つからないからといってなくなったと断言できるのか?という疑問も。
自然文化園を長年見ているが,以前の論文にも書いているように,あまり林床にシダ植物は増えてこない。水路際には,珍しいものは少ないものの,多くのシダ植物が生えている。里地・里山に見られるシダ植物が中心で,中に多分に都市的なものも含まれている。別にシダ植物だけを目的にこの森があるわけではないのだから,それで十分だという見方もあると思う。
ただ,シダ好きの人間からすると,山地のスギ林下などを基準に考えてしまうので,少ないと思ってしまう。稀少な種だけではなく,ありふれた種のなかにも,自然文化園に全く生えていないものがある。
そういえば,知人の研究者から何を水準にするかを明確にしないとゴールが見えないと,ずいぶん昔から言われていたが,全くその通りである。
復元生態学の動向は最初から意識していたので,もちろんリファレンスサイトについて考えたことはあるが,何をリファレンスにするか,正解があるようでない。もともと万博の森は鎮守の森を目標にしたと言われているが,大阪のこの近辺では,それほど自然豊かな社寺林が残されているわけではない。
かなり昔になってしまうが,2009年に万博記念機構が出していた機関誌「森発見」に「シダ植物の生育地として見た自然文化園」というコラムを書いた。もし,興味がある方がいらっしゃったら,ご一読いただければ。「森発見」は休刊になり,2014年には万博記念機構自体がなくなっているので,今は入手が難しいと思いうので。
村上健太郎(2008)シダ植物の生育地として見た自然文化園. 森発見, 9: 4-5.



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