今年度は学生と一緒に海岸性甲虫の調査を道南の海岸で行っているのですが,採集した甲虫の同定を大阪府在住の甲虫の研究家河上康子さんに依頼していて,共同研究という態勢をとっています。その河上さんが,来函されて,学生と一緒に2日連続でフィールドワーク。甲虫の採集方法や生態について,レクチャーしてもらいました。
9月に入って,個体数のピークは下がってきていたのですが,それでもまだ新しい発見がありました。
夏場の調査は酷暑に耐えながら砂浜を歩かなければならず,大変でしたが,この調査も今回でいったん終了です。学生たちは,データをまとめるのが大変そう。
・・・ですが,それ以上に,全採集個体を見ていただいた河上さんはもっと大変だったかと思います。
昆虫採集では,私は,あまり役立たないので,コソコソと海浜植物を撮影。
画像はオニハマダイコン(アブラナ科)で,海浜の侵略的外来種です。
でも,けっこうゾウムシがついているので,甲虫には何らかの貢献をしていそうな気が。
オカヒジキ(アカザ科)は海浜の最も汀線側(不安定帯)に生育している植物で,オニハマダイコンとけっこう立地環境が重複しているように思います。
ケカモノハシ(イネ科)は大阪府では絶滅種の海浜植物ですので,河上さんには珍しい植物だったかもしれませんが,道南地方では割合見られる種です。特に日本海側に多いような気がするのですが,なぜだろうか?
七重浜の海水浴場脇でも甲虫調査。
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